2011年Yumi Katsuraパリオートクチュール春夏コレクション の装花の依頼のお電話を、桂先生ご自身からお電話でいただいたあの日から、4ヶ月。
一日一日が、この装花準備へ向けての日々でした。
本番が終わった翌日、リッシュロゼ九州チームのみなさんに集まっていただき反省会?感想会?を。
装花作業は、右の立ちサクラチームと枝垂れサクラチームの二つに分けてお願いしました。
今回のパリ行きを、レッスン生の皆様が有吉をサポートしようとご参加くださった気持ちはしっかり理解していました。
しかし、私がそんなみなさんに開始前にお願いしたのは、
「リッシュロゼチームのみなさんは、左右のお花チームの『サポート』にまわってください。」
でした。
「なぜですか?」「私たちもお花に触りたい」
という声が上がるかとも思いました。
けれど、みなさん、きっぱりと
「わかりました」
と言ってくださいました。
内心、涙が出るほど嬉しかったです。
わざわざパリまで行って、お花に触らずに帰ってくるなど、お花チームで参加しているメンバーにとっては、青天の霹靂だったことだと思います。
何年か、パリコレに参加させていただいて、私自身が学べたのは、お花に触ることももちろんですが、学びが大きかったのは、パリコレを支えるたくさんの方々の努力と思いに気づけたことです。
ひとつの目標に向かって成し遂げるには、縁の下の力持ちが絶対的に必要です。これは、お花の世界に限らず、人生のすべてのシーンに必要なことだと思います。
全体を見て、足りないところをサポートする・・・
これこそが、将来、それぞれがお教室を開き、レッスン生の方々に心地よい空間を提供できる最大のポイントだと思います。
自分が前を走っていたのでは、後ろを走っている人が見えません。
レッスン生とは、いつも並走すること、きちんと全体をみてあげることが大切だと思います。
教える側の押し付けや独りよがりではなく、まず自分自身が習ったときの自分に戻らないと、教えることなど出来ないと思っています。
何が疑問で、何を知らなかったのか?
それをお伝えするのがレッスンですものね。
そんな、一歩引いたところから見えてくる大切なことに、気づいてほしかったのです。
そして、みなさんがサポートする方々は、全国で大活躍の先生方ばかりです!!!こんなにすごい先生方のお仕事ぶりを一同に見ることなどありえませんからね!
職人は手取り足取り教えてもらうのでなく、先輩の背中を見て学ぶものだと言われますから、とても大きなチャンスでしたね。
リッシュロゼチームの九州メンバーは・・
鳥居を渾身の力で支えた人、
高い脚立の上で危険を顧みず作業してくれた人、
ひたすらサクラをあっちへこっちへと指示されるままに運んでくれた人、
手が真っ赤になるまで、サクラの土台に支えの穴を開けてくれた人、
お花チームの方々のお荷物を作業が終わるまでずっと見ててくださった人・・・
そして、最初から最後までカメラ片手に、みなさんを撮り続けてくれたカメラ担当で頑張ってくれた二人(自分の姿は写らないことを承知で)・・・・・
決して華やかな舞台ではありませんでしたね。
でも、私にはとっては、お一人お一人が最高に輝いて見えました。
そして、この日みなさんの一言一言は、私の心に強く響きました。
ほんとうにありがとう。
これからも、みんなでまぁるく「輪」になって、「和」を大切に頑張っていきたいと思います。
それぞれがしっかりした個性を持つステキな大人です。
「和」=「足し算」ですから、どんどんステキな輪が大きくなりますね。
素晴らしい皆さんとご一緒できること、最高に幸せです。
これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。
パリ最終日、シャネル本店前の桂先生のパリ店で、桂先生に歓待していただき、記念写真を撮っていただきました。
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